断熱等級4 次世代省エネ基準は寒い

住まい便り

 断熱性は大事と99%の人が分かっていても、95%くらいの人はよく分かっていない断熱性能。大雑把に良い、悪いの判断ができる抜粋を紹介します。

国の基準は次世代省エネが最高基準

日本の住宅は高性能。ではありません。

 かつて、ものつくりで海外から高い技術力が評価されてきた日本ですが、昔から住宅については諸外国に遅れをとっている状況が続いています。その際たるものが省エネ性能や断熱性能です。詳細は省きますが、ヨーロッパ諸国の住宅に対する省エネ制度は比較にならないほど厳しく、性能の低い家は建築許可すら下りません。(日本では省エネ基準の審査が別枠組なので建築許可自体は下りる)

日本の最高基準は真冬に10度を下回る性能

日本が国内で定める性能は、目安として真冬に体感気温が8度を下回らない性能となっています。(関東圏など)

…8度って寒くないですか?

おそらく関東の南側であれば、8度は外気と変わりません。普通に外用のコートなど着ていないと耐えられません。実際には暖房器具を使うので、こんなことにはなりませんが、基準となる気温が低いので暖房費用が高くなり、結果的に省エネ性も低いと言う結果になります。

エアコンの設定温度を2度あげると、大体7-8%くらいの電気代がアップします。次世代省エネ性能の住宅で室温を20度以上に保つとなると相当な負担になることが想像できます。

HEAT20G2グレードを標準に

HEAT20という枠組みでは断熱性能についてG1からG3までランク付けしており、中間のG2レベルで先ほどの真冬の体感温度を13度程度に保ちます。関東圏の真冬の日中最高気温が大体10度前後くらいなので、これ以上は無暖房で保つ仕様です。

当然ベースの気温が高いので、エアコンなどの電気代なども下がります。東北地域でもしっかり断熱性能を確保することで、床暖房がいらない家も登場しています。

見た目以上に重要な断熱性能

 お洒落なデザインで選びがちな住宅ですが、長く住む前提なら断熱性能などのベーシックな住環境のスペックは無視できません。お洒落は簡単に作れますが、断熱の設計は専門的な知識と経験が不可欠です。竣工後に断熱性能を強化することもできなくはないですが、大変なコストになってしまいます。

 予算が限られてくると目に見えない場所でのコストダウンが横行しがちです。結果的に暖房費や電気代が上がって生活コストを上げてしまうよりも、長期的に見てお財布にもエコな設計がオススメです。

他の記事でも詳細に紹介していますのでよろしければご覧ください。

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