浄水器でお湯を出してはいけない

住まい便り

 冬場になると洗い物もお湯でされるご家庭も多いかと思います。今回はキッチンでお湯を使う際に注意しなければいけないポイントについてお伝えします。

浄水器対応の水栓金具の種類

 最近のシステムキッチンにセットされている浄水器はカートリッジ型といって、シャワーヘッドの中に濾過用のカートリッジを内蔵するタイプが主流です。別の系統で浄水器用の蛇口が取り付く水栓もありますが、こちらは少々お値段が高めです。今回は流通量の多いカートリッジタイプに限ったお話ですが、カートリッジ型水栓はお湯とお水が一つの蛇口から出せるようになっています。左側に本体を回すとお湯、右側に回すとお水となっています。直前までは同じ水道水ですが、シャワーヘッド等にあるスイッチで「浄水」を選択すると、濾過材を通った水が出てきます。

お湯のまま浄水を出すと…

 カートリッジタイプは構造上、お湯側に本体を回したままでも浄水を出すことが可能です。しかし、説明書を良く読んでみると、この使い方はしないように注意書きがあります。これには二つ理由があり、一つは濾過材が吸着したトリハロメタンという有害物質が流出しやすくなること。二つ目は濾過材の一つに熱に弱いポリエチレンが含まれており、40度以上のお湯を通すことで繊維壊れ有害物質を吸着できなくなる恐れがあるからです。ほとんどのメーカーがお湯での浄水利用ができないと説明書に書いてありますが、お引き渡し時に自分も含めて気づくまで聞いたことがありませんでした。(なお、文中のトリハロメタンは通常の水道水に含まれているため、摂取しても問題のない量であると思われます。)

保存にも注意

 浄水器を通した水は、名前からして綺麗な、汚染されにくそうなイメージですが、濾過する際に塩素が抜けてしまうため雑菌が繁殖しやすい状態です。例えば夏場など麦茶を作り置きすることがあると思いますが、3日以上保存しておくと食中毒などのリスクが高まると言われています。当日中、翌日には飲み切ってしまうことをお勧めします。
 同じ理由で冬場に活躍する加湿器にも注意が必要です。綺麗な水を使ってお部屋を加湿したい気持ちは十分理解できますが、加湿器の水は容量にもよりますが数日かけて水分を発散しますので、雑菌類が繁殖する恐れがあります。その水が加湿器自体を痛めたり、空気中に放出されることで思わぬ健康被害に遭うかもしれません。

気になる人はウォーターサーバー

 浄水器といっても簡易的なものなので、よほど敏感な人でなければ水道水のままでも気にならない人は多いでしょう。逆に、味や有害物質が極端に気になるという方には浄水器は少し物足りないかもしれません。お湯も使えて味の好みもある程度調整できるウォーターサーバーを契約すると良いでしょう。費用は高く、場所も取りますが、毎日口にするものですから気なる方はショッピングモールで営業さんに話を聞いてみましょう。

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