家賃と同じ支払いと言われて

相談事例

 一時期に比べれば見なくなたような気がしますが、それでも営業担当者から「今の家賃もったいなくないですか?同じ支払い額で資産が持てますよ」といったトークを聞かされたというご相談者の方は後を経ちません。根本的に賃貸と持ち家は考え方が異なるので簡単に比較できないのですが、今回はこのトークを鵜呑みにしてはいけないポイントを説明します。

資産を持つと税金がかかる

 固定資産税という税金について、名前は聞いたことがある方も実際に支払っている方はそこまで多くないかもしれません。ここでいう資産とは土地、建物です。賃貸の場合は、住んでいても所有はしていませんので自分の資産ではありません。よって固定資産税は発生しません。例えば家賃6万円の賃貸とローンの返済が毎月6万円持ち家では、持ち家側はローン返済に固定資産税の支払いが乗ってくるので同額にはなりません。これは、ご契約前の多くの資金計画書で考慮されていない問題です。

ギリギリで借りると

 まだ20代半ばの若いTさんは当時の年収で借りられる限度額をかなりギリギリまで借り入れる計画で契約を進めていました。年収は今後上がるから、今は苦しくても頑張って返済しましょうと営業担当者に言われていたそうです。当時支払える限度は8万円でそれまでは7.5万円の賃貸住まいでした。家賃に+5000円で家が手に入るならと計画を進めたTさんでしたが、奥様からのご依頼でこの資金計画を当社で再度確認することになりました。見事に固定資産税の支払いは計画に計上されておらず、「入居後、家屋調査の後に固定資産税額が確定しますのでお支払いください」とだけ下の方に小さく書いてありました。計算すると年額約13万円で月々1万円程度の出費が追加となることがわかりました。さらに土地の固定資産税は日割りで精算する必要があり、こちらも8万円程度と家計に対する負担は相当大きなものでした。この内容をもとに借入額の調整と建物仕様のコストダウンを行い、当初よりも小さな建坪での計画に収まりました。もし、毎月8万円の返済だったら固定資産税を加えて約9万円の出費となり、年収が上がる前に生活を大幅に見直す必要が出てしまうところでした。

返済額だけでは判断しない

 このように家賃と住宅ローンの返済額に大差がなくとも、持ち家は「資産を所有する」という賃貸にはない状況になりますので総合的な判断が必要です。ご相談の約9割の方が住宅資金について何かしら不安を抱えていらっしゃいますので、その不安がそのまま現実のものとならないように、しっかりとした資金計画書を作成してもらうことをお勧めします。

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